カテゴリ:たのしい いちかめようちえん
自分たちの力で作り上げる 劇遊び

年長組の11月。

こどもたちは、ある目的に向けての活動を始めます。

それは、劇遊びです。

劇遊びの活動が始まると、先生は大忙しです。

なぜなら、核となるストーリーは絵本から選びますが、

絵本そのままを劇にするわけではないからです。

その物語のどの部分を演じたいのか、どのように表現するのか

一緒に演じるグループの友達と、相談しながら考えて進めていくのです。

 

 

話し合いの中で、登場人物は何にするか、お話に必要なものはどのように作るか

色は何色にするかなど、ひとつひとつ、みんなで相談して決めていきます。

途中、意見がぶつかり自分たちではまとまらないときは、先生が仲介し

いくつかの選択肢を与え、その中から自分たちで選んでいきます。

    

 

 

自分たちでイメージしたものを作ろうとしたとき、

思うようにいかないときは、先生も中に入り、そのイメージが実現できるように

アイディアを提案します。

「あ、それいいね!」と一致すると、またみんなで目的に向けて力を合わせていきます。

 

 

  

「僕たちは頭を作るから、みんなは体の方よろしく」と作業を分担しながら進めます。

そうすることで、大きなものを本物のように仕上がるのです。

 

 

  

そして、できあがった背景や大道具を使って、何度も物語を演じていきます。

劇の中で、こどもたちが言うセリフも、台本があるわけではありません。

そのストーリーにそった言葉を自分で考え、友達の発した言葉を受け止めて次の言葉を言う。

言わされるのではなく、自分の内側から出てくる言葉や動きをすることで

主体性や協同性の力が育ち、言葉による伝え合いも十分にでき、感性を豊かにしながら充実感を味わうことができます。

 

こどもたちの手作りの衣装も、それぞれ味わいが表れ、

演じるこどもたちの個性をより輝かせてくれます。

 

 

公開日:2020年12月11日 18:00:00
更新日:2020年12月11日 19:05:23